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山極 満; 広瀬 章*; Elia, M.*
PPL-163, 22 Pages, 1997/01
MHD第2安定領域における運動論的バルーニングモードについて、固有関数の振る舞いを調べることにより、その特性を明らかにした。運動論的バルーニングモードはMHDバルーニングモードの延長上にあり、MHDモードと共存する低成長率の第2モードとの連続性はないことを示した。最近、運動論的バルーニングモードが観測されたTFTRのパラメータに対しても運動論的シューティングコードを適用し、最も速く成長するモードのトロイダルモード数および周波数が実験的観測と矛盾しないことを見いだした。また、有限ベータによる静電ITGモードの安定化ならびにITG駆動バルーニングモードの不安定化も示した。さらに、MHDバルーニングモードが安定な負磁気シア領域におけるモード安定性を調べた結果、運動論的バルーニングモードは存在するが零シア近傍に狭い安定窓をともなうことを見いだした。
山極 満; 広瀬 章*; Elia, M.*
Plasma Physics and Controlled Fusion, 39(3), p.531 - 540, 1997/00
被引用回数:6 パーセンタイル:24.39(Physics, Fluids & Plasmas)MHD第2安定領域における運動論的バルーニングモードについて、固有関数の振る舞いを調べることにより、その特性を明らかにした。運動論的バルーニングモードはMHDバルーニングモードの延長上にあり、MHDモードと共存する低成長率の第2モードとの連続性はないことを示した。最近、運動論的バルーニングモードが観測されたTFTRのパラメータに対しても運動論的シューティングコードを適用し、最も速く成長するモードのトロイダルモード数および周波数が実験的観測と矛盾しないことを見いだした。また、有限ベータによる静電ITGモードの安定化ならびにITG振動バルーニングモードの不安定化も示した。さらに、MHDバルーニングモードが安定な負磁気シア領域におけるモード安定性を調べた結果、運動論的バルーニングモードは存在するが零シア近傍に狭い安定窓をともなうことを見いだした。
廣木 成治; 阿部 哲也; 村上 義夫
Review of Scientific Instruments, 65(6), p.1912 - 1917, 1994/06
被引用回数:20 パーセンタイル:82.6(Instruments & Instrumentation)核融合研究において重水素(D)中のヘリウム(He)濃度測定は、D-T反応の最適制御やD使用機器のヘリウム漏れ試験等のために必須のものとなりつつある。しかしながらDとHeの質量数の差はきわめて小さいため、通常の四極子質量分析計ではD中のHeを検出することが困難とされていた。そこで四極子質量分析計の高分解能化の研究の一環としてイオン透過率の計算を行い、マシュー線図の第II安定領域の上側頂点付近が高分解能化に最も有利であることを明らかにした。そしてこの結果をもとに実験を行い、HeとDのピーク強度比が1:10程度まで測定可能なことを実証した。
小関 隆久; M.S.Chu*; L.L.Lao*; T.S.Taylor*; M.S.Chance*; 木下 茂美*; K.H.Burrell*; R.D.Stambaugh*
Nuclear Fusion, 30(8), p.1425 - 1432, 1990/08
被引用回数:116 パーセンタイル:93.27(Physics, Fluids & Plasmas)DIII-Dにおいて起こるGiant ELM(Edge Localized Mode)は、プラズマ周辺におけるバルーニング限界を犯すことと相関があった。[Phys.Rev.Lett.,61,p.1603(1988)]この結果を拡大して検討する。すなわち、適切に楕円度を三角度を変える事によって、セパラトリクス周辺の磁気面において、理想バルーニングモードの第1と第2安定領域の連結領域に入る事を理論的に示した。このとき周辺の磁気面は、圧力勾配をささえるに、その限界がない事が予想される。実験的には、この様に高く変形したプラズマにおいて、Giant ELMが消えた。この理論と実験結果の一致は、先に示した、Giant ELMがバルーニング限界によって起こる仮定を支持するものである。
徳田 伸二
JAERI-M 84-040, 90 Pages, 1984/03
線形理想MHD安定性解析コードERATOによってトカマクプラズマの安定性を解析した。ポロイダル座標が任意の磁束座標系を選択できる高精度の写像法を開発した。トカマクの中性粒子入射加熱実験において、軟X線の信号が鋸歯振動から高周波の連続振動に変化することが観測されている。ERATOコードを用い、m=1内部キンク・モードの安定性を解析した。主として、ポロイダル・ベータ値、磁場のシィアが安定性に与える影響を調べ、鋸歯振動から高周波振動に変化するプラズマのパラメーター領域とm=1キンク・モードが不安定になるパラメーター領域とが定性的に一致することを示した。また、m=1内部キンク・モードに対する第二安定領域を見つけ、シィアおよび楕円度に対する第二安定領域の依存性を調べた。
徳田 伸二; 常松 俊秀; 安積 正史; 滝塚 知典; 竹田 辰興
Nuclear Fusion, 22(5), p.661 - 664, 1982/00
被引用回数:12 パーセンタイル:59.46(Physics, Fluids & Plasmas)改訂版ERATOコードで、円形断面トカマク平衡のn=1内部キンク・モードの安定性解析が、ポロイダル・ベータ(p)値の広い範囲にわたって行われた。内部キンク・モードは、pがある臨界値を越えると不安定になるが、pのさらに高い領域で、再び安定になる。